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坂出・大崎の鼻での「一期一会」――フランス人旅人に教わった心の速度

皆さま、こんにちは。

春光うららかな季節となりました。先日、天気の良い休日に、坂出市にある「大崎の鼻」へ足を運びました。満開の桜と瀬戸内海の青いコントラストが美しく、ただそこにいるだけで心が洗われる場所です。

そこで、私の日常に新しい風を吹き込んでくれるような、素敵な出会いがありました。

「写真を撮ってもらえませんか?」から始まった交流
海を眺めながらコーラを飲んで一息ついていると、大きな荷物を積んだ一台の自転車(ランドナー)が止まりました。乗っていたのは、フランスから来たという青年・ロミオさん。

「スマホで写真を撮ってほしい」と彼の方から声をかけてきてくれたのが、すべての始まりでした。

快くシャッターを切り、ふと見ると彼はカンボジアのサッカー代表ユニフォームを着ています。サッカー好きの私としては放っておけず、今度は私のカメラでも撮らせてほしいとお願いしました。お互いにSONYのカメラを使っていることが分かると、言葉の壁を超えて一気に距離が縮まり、Instagramを交換して彼は再び旅立っていきました。

「あえてゆっくり進む」という哲学
後日、彼とメッセージをやり取りする中で、彼の旅の深さを知ることになりました。
なぜ、あえて過酷な自転車旅を選んだのか。彼はこう答えてくれました。

「今の速すぎる世界から少し距離を置き、あえてゆっくり進むことで、自分を見つめ直したいんだ。一人でペダルを漕ぎながら、人生に起きるすべてのことに感謝しているよ」

私は仕事柄、計画を立て、予定通りに物事が進むことに心地よさを感じるタイプです。対して彼は、予定を決めず、風の吹くままに進む自由な旅人。正反対の生き方ですが、彼の「スピードを落として心を満たす」という言葉は、私の心に深く響きました。

三年ぶりの再始動
彼の情熱に刺激を受けた私は、なんと翌日、ガレージで3年間眠らせていたロードバイクを引っ張り出しました。久しぶりに風を切って走る感覚は、忘れかけていた「自由」を思い出させてくれるものでした。

仕事でもプライベートでも、私たちはつい効率や成果ばかりを追い求めがちです。しかし、時にはロミオさんのように立ち止まり、目の前の風景や人との出会いをじっくり味わう心の余裕が、新しいエネルギーを生むのだと実感しました。

一期一会を大切に
ロミオさんは現在、鹿児島、そして沖縄というゴールを目指して、今日もどこかでペダルを漕いでいます。自転車の上で歌い、踊り、感謝しながら進む彼の旅が、素晴らしいものであってほしいと願っています。

私もこの「一期一会」の出会いを大切に、今年のゴールデンウィークはあえて細かな計画を立てず、瀬戸内の島々をゆっくりと巡ってみるつもりです。

皆さまの日々の中にも、人生を少し豊かにしてくれるような、素敵な「一期一会」がありますように。