社訓である「前進と奉仕」、そして「明るく楽しく元気よく働ける組織をつくること」「5S活動などの基本を徹底すること」の延長線上に真に地域から必要とされる企業=「良い会社づくり」があると確信しました。
その実現に向けてまずは「人づくり」からスタートしました。人づくり=人材育成において最も大切にしていることは、個々人の「人間力の向上」であり、「人として正しい生き方ができる人」「自責の念を持ち主体的に行動できる人」をベースに、その幹となる“人格”が育つよう、以下の施策を展開しております。
致知(※1)、ニューモラル(※2)の配付を通して、人としての在り方を学び合い、個々が成長することで「さすがトーカイ」と言われる会社(組織)づくりを目指しています。
(※1)致知(月刊誌)を希望者に配布し、その中から毎月テーマを決め感想文を提出、上司よりコメントを頂くことで、人間学、リーダー像を学べる機会を提供しています。
(※2)心を育てる月刊誌(ニューモラル)を毎月全従業員に配布することで、心の在り方(心遣い・考え方)の大切さを考える機会を提供しています。
仕事を行う上での基本であり、長期的な視点での成果(業績向上)に繋がる最も大切な手段と捉えています。各現場で日々の清掃活動に加え、週1回の全社清掃活動を実施。また、赤札作戦や考えようボード、心の躾(お客様を見かけると手を止めその人に向かって挨拶する、落ちているゴミを自然と拾うetc)を通して、従業員一人ひとりが5Sを当たり前にできる風土を醸成しています。
障がい者個々の“良いところ”を伸ばすことができる体制づくりの一環として「就労支援係」を開設。障がい者専用ラインを設け、個々をしっかりと見てフォローできる体制をつくったことにより、1年間で生産性が約1.5倍に上がりました。また、障がい者の長所である優しさや素直さにより、5S活動やサンクスカードを積極的に取り組んでいる姿が、他の従業員の模範となり、お互いが認め助け合う風土を醸成しています。
お互いにありがとうの気持ちを素直に表現するツールとして全社で展開。サンクスカードを書くのが目的ではなく、個々の心が豊かになった結果、サンクスカードが書かれるようになると考えています。
また、会社(組織)を家族と捉え“家族愛”が深まったかを見ていく上でのバロメーターとなっており、現在では、各工場の掲示板はサンクスボードで埋め尽くされ、事務所ではサンクスの木(サンクスカード書いた枚数分シールは貼る)の花が満開になってきています。
ESなくしてCS(顧客満足)なし。毎年従業員満足度アンケートを実施し、各部門のES推進者が結果を分析の上、施策に取り組んでいます。また、全社的には職場環境の改善・整備をソフトとハードの両面から実施し、従業員の働きやすい環境づくりに努めています。(ハード面:空気還流システム、ミスト噴霧、スポットクーラー、自動化の促進etc、ソフト面:くるみんマークの認定、WLBの促進(ノー残業デー、20時消灯、有給休暇取得促進のため計画・実施一覧を作成し見える化を行うetc)
今後の展開は、「はたらきやすい組織」から「はたらきがいのある組織」へと進化していくことです。
個々人が“はたらきがい”を見出せることができるようするためには、主体的に行動できる組織づくりが大切であり、今後の課題であると考えております。そのために“FUN”仕事の中に楽しみや喜びを見出せる「明るい組織」、理不尽な厳しさではなく道理ある厳しさがある「知的体育会系組織」、手取り足取り言い過ぎない「任せて見守る組織」へと変化していく必要があります。